- 従来型からの変化
これまで物流業界で求められていたのは、主に以下のような人材でした。
- 体力があり、長時間勤務にも対応できる人材
- フォークリフトやトラック運転免許など資格保有者
- 倉庫での仕分けや積み下ろしなど、肉体労働に耐えられる人材
いわば「作業量をこなす人材」が中心でした。
- 近年の変化要因
物流業界の人材ニーズが変化している背景には、以下のような要因があります。
- EC市場の拡大：小口配送・短納期ニーズの増加
- 人手不足：ドライバー不足・若年層の業界離れ
- DX・自動化の進展：倉庫ロボット・自動運転技術の導入
- 働き方改革：長時間労働の是正、労務管理強化
- 現在求められている人材像
- コミュニケーション力を持つ人材
→ 配送先での顧客対応、チーム内の調整力が評価される。 - デジタル対応力を持つ人材
→ 配送管理システム、ハンディ端末、AIルート最適化への対応力。 - 柔軟性のある人材
→ 倉庫作業・配送補助・検品など複数業務をこなせる人材。 - 安全意識の高い人材
→ 運転・作業時の事故防止がより重視されている。 - 女性・シニア層の活用
→ 軽作業や短時間勤務が可能な業務が増加し、多様な人材が参入。
- 今後さらに求められる人材
- サステナビリティ対応人材
→ 脱炭素・環境配慮型物流に関わる運用スキルを持つ人材。 - マルチスキル人材
→ 配送×在庫管理、ドライバー×ピッキング、など複数スキル保有。 - 外国人労働者との協働ができる人材
→ 多国籍環境でのコミュニケーション能力が必須になる。
- まとめ
- 「物流は“運ぶ”から“つなぐ”時代へ」
- 「体力勝負から、デジタル＆マルチスキル人材へ」
- 「多様な人材が活躍するフィールドが物流に広がっている」